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2005/11/25

花の金曜日を楽しんでいますか?

ビジネス
 

 黄金の金曜日を拝見していて、そういや花の金曜日(通称:花金)なんて言葉があったことを思い出しました。僕が入るプロジェクトは、曜日感覚がなくなってしまうものが少なくありません。プロジェクトの状況にもよりますが、24h365日サービスをする事業だったりすると、泥沼化していなくても、曜日が関係なくなるのが普通です。その代わりに、平日に休めたりするわけですが。
 ところがそういうものではないプロジェクト、特にシステム開発のプロジェクトは、終盤戦になると残業が増え、週末も出勤しているものが少なくありません。「今日は、花金だから早めに終わらせよう」というような気がないのかな、とも思えてしまいます。

 スコープ全体を見据えたスケジュール管理が行われていれば、こういったことはないはずなのですが、いかんせんソフトウェア開発というものは、最初から100%スコープ定義されていないことが多いものです。それは、顧客が自分でやりたいことをきちんと説明出来ないから、という理由が多いのです。
 では、スコープが100%定義されていないと、必ず残業が増え、週末出勤しなければなくなるでしょうか。それは違うと思います。100%定義されていないからと言って、0%でもないからです。エンジニアは「今回のプロジェクトも、まだ100%要件が決まってないんだよね」と口にします。
 しかし、100%決まっていないだけで、何%かは決まっているはずです。例えば70%決まっているなら、その70%に対してきちんとスケジュールを引いて、管理するだけでもずいぶん違ってくるはずです。そして残りの30%を、少しずつでも詰めていくことで、管理できる範囲が広がります。そのようなアプローチをしないで、愚痴を言っていても始まりません。
 原点に戻ってみると、プロジェクトはuniqueです。今までやったことがないのですから、最初から100%の要件が定まるはずがありません。定まらなくても管理できる方法を見つけなければ、プロジェクトマネージャーの資格はありません。管理しないなら、顧客はプロジェクトマネージャーの費用など支払う必要がない、ということになってしまいます。
プロジェクトマネージャーの存在意義、それは「管理できるようにして、管理する」ところにあると思います。

kumaboo

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